🌿 「生きもの広っぱの会」趣意書をわかりやすく解説!
この記事では、「生きもの広っぱの会」の趣意書の内容を、中学生にもわかりやすく説明します。
✅ 一言でいうと?
「人間が自然を壊しすぎた。だから地域から自然を取り戻そう」という活動の宣言文です。
📌 大事なポイント4つ
① なぜ自然が壊れたの?
17世紀のヨーロッパで「人間と自然は別もの」という考え方が広まりました。それが科学・産業革命につながり、大量生産・大量消費の社会が生まれました。
その結果、現在では世界で 42,459種 もの生き物が絶滅の危機にあります。日本国内だけでも 3,772種 が絶滅危惧種です。
- イリオモテヤマネコ
- コウノトリ
- ハヤブサ
- チョウやトンボなどの昆虫類 など
② どこで何をするの?
大阪・泉南市の「りんくうタウン」南端にある空き地(=生きもの広っぱ)を、鳥・虫・植物が暮らせる サンクチュアリ(聖域・避難所) にする活動です。
かつてこの場所には、夕方になるとツバメやコウモリが空を埋め尽くすほど飛び交い、バッタ・トカゲ・トノサマガエルなどが生息していました。しかし昭和30年代の護岸工事以降、生き物の大半が消えてしまいました。
モデルにしているのは、この地域にある 男神社の「鎮守の森」。シイ・カシ・クスノキ・タブノキなど、何百年も続く豊かな植物群です。
③ 考え方を180度変えよう
今の社会の序列:
人間 > 動物 > 植物
この会が目指す転換:
植物 > 動物 > 人間
地球上のすべての生命の土台を作っているのは、光合成を行う 植物 だからです。(参考:コッチャ『植物の生の哲学』)
また、古来のアニミズム(すべてのものに魂が宿るという考え方)を見直し、人間が自然の一部であることを改めて認識することが大切だとしています。
④ 未来の子どもたちへの責任(未来倫理)
哲学者 ハンス・ヨナス の言葉がこの活動の軸になっています。
「あなたの行動の結果が、地球上の生命の永続性と調和するように行動しなさい」
「地球上で人類が生き続けるための条件を危険にさらしてはならない」── ハンス・ヨナス『責任という原理』
今の私たちの選択が、まだ生まれていない子どもたちや生き物の未来を決めます。それを 「未来倫理」 と呼んでいます。
🚲 日常でできること
趣意書では、生態系の回復は特別な活動だけでなく、日常生活の見直しとセットだとしています。
- 車より 自転車 を使う
- プラスチック製品 をできるだけ使わない
- 電力の無駄遣い をしない
- GNP・利便性・快適性だけを優先しない生き方を考える
📝 まとめ
自然を壊してきたのは人間。だから人間が地域ごとに自然を取り戻す責任がある。まずは自分たちの足元の土地から始めよう——それが「生きもの広っぱの会」の出発点です。
レイチェル・カーソン『沈黙の春』が農薬の危険性を訴えてから半世紀以上が経ちます。今こそ、身近な場所から生態系を回復させる小さな一歩が求められています。
参考文献:ハンス・ヨナス『責任という原理』/コッチャ『植物の生の哲学』/レイチェル・カーソン『沈黙の春』/IUCN レッドリスト

